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アメリカ生まれ、アイスティー

       アメリカに住んでいても、けしてアメリカ食ばかりではなくて、いろんな国の料理を食べています。様々な国の人が住んでいるロスでは、彼(女)等のコミュニティーに行けば、本場の気分で各国の料理にありつけます。それがロスの楽しいところでもあります。では、何がアメリカ生まれの食べ物なの?調べてみると、意外な発見があったりして。これから少しずつ紹介していきます。

       まずは、アメリカの飲食店には必ずと言っていいほどおいてあるアイスティー。いきなり食べ物ではなくて飲み物ですが。これが、実はアメリカ生まれなのです。イギリスっぽいけど。

       コーラ類のように大企業によるプロモーションもなく、これだけ浸透している飲み物はアメリカのアイスティー以外にはないのではないでしょうか。何千年もの歴史のあるお茶ですが、氷りが必要なアイスティーともなると、つい最近(といっても100年前)アメリカで誕生したのでした。

       時は、1904年の真夏日。ミズリー州セントルイスで開催された万国博覧会にて、イギリスの紅茶商人、リチャード・ブレンチンデン氏は、紅茶の宣伝、販売をしていました。しかし、暑くて誰も熱い紅茶には見向きもしてくれません。困った彼は、紅茶に氷りを入れ出してみました。するとたちまち人が集まり、飛ぶように売れたのでした。これがきっかけで、アメリカに普及していきました。

       アメリカでは、1日1.25億カップ(グラス)のお茶が消費され、そのおよそ80%がアイスティーといわれています。嫌いと言う人がいないくらいのこの大衆飲み物は、どこで飲んでもあまりかわりばえせず、シンプルでおおざっぱなものです。イギリス人が飲む紅茶のように形式ばったこともありません。南部地方のアイスティーは、頼まない限り甘くしたアイスティーが出てきます。私もロケ先で知らずにオーダーしましたが、甘すぎて飲めませんでした。最近人気は、フルーティな香りのトロピカル・アイスティー。私も大好きです。

       アメリカ人の作るとっておきのアイスティーを御紹介。もちろんレシピ本にも載っています。お水の中に紅茶の葉を入れます(ティーバッグでもOK)。軽く蓋をして、サンサンとふり注ぐ太陽の下に約3時間、もしくは好みの濃さになるまで、おいておきます。ピッチャーに入れ替え、好みで砂糖をくわえ、氷りでいっぱいにしたグラスにいっきに注いぎます。乾いたのどを癒してくれる名付けて“サン・ティー”。やはりアイス・ティーはノー天気に飲みたいものです。  BY MIKA
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# by GPAUSA | 2007-05-02 12:01

言葉遊び

日本からのディレクターさんにいただいた本。歌人による小説で、いたるところに短歌がでてきます。現代口語短歌というものは、こんなに気楽に気持ちを歌っていいものかと、自分でもつくってみようかななどと愚かな気持ちにさせられます。始めると、とたん最初の一句も出ないほど行き詰まることがわかってか、まだ読みかけの本を読み続けるばかりです。じゃ、話題に出さなければいいのにと思われそうなので、かなり前になりますが、あるロケできっかけをいただき、トライしてみた回文をはずかしながら、披露させていただきます。

回文は、始めから読んでも、終わりから読んでも同じ読み方をする文字列。苗字が山本の私は、よく“上から読んでも下から読んでも山本山”とからかわれましたが、あれです。ちなみに、濁音、半濁音、拗音、促音などは清音にできます。旦那の家の伝統として、毎年夏休みにヨセミテ国立公園にバケーションに行くのですが、これはある年のそのバケーションの報告です。

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10日間の夏休みを利用して、セコイヤ国立公園、ヨセミテ国立公園、そして海岸線をキャンプしながらまわりました。

初日はセコイヤの森の中でキャンプ。世界一大きな木に囲まれていると、心まで大きくなるような気がします。カリフォルニア州の州旗にも描かれている同州のシンボルは、くまです。ここセコイヤの森にも多くのくまがいます。食べ物をもとめ、キャンプ場の食べ物をあさりにくるくまには、十分注意しなければなりません。人はおそいませんが、鼻も目も頭もよく、おまけに力がありますから、車に食べ物を残そうものなら、ドアをはいででも食べ物を得ようとしま
す。ちょっと目をはなしているすきに、おいてある食べ物をねらってきます。食べ物やその他のにおいのするものは、キャンプ場そなえつけの鉄製ロッカーにいれなければいけません。<くまをまく>、必要があるのです。

2日目、同キャンプ場でみかけたくまは、やせこけていました。このくまは、<たべものすかさず、さがすのもへた>なくまだったようです。

3日目は、ヨセミテに移動です。何億年もかけて氷河に削られた渓谷の絶景には、息をのみます。夜は、キャンプファイヤー。しかし、火の不始末で、火事になることもあり、夜10時以降は、<なるべく木、くべるな>といわれました。

ヨセミテ滝は、北アメリカで最も高さのある滝です。ここの頂上へのハイキングは、かなりの難度といわれています。山口で、陸上800mと水泳のメドレーで地域の記録をもったことのある私は、挑戦せずにいられません。距離は、約13kmですが、約1000mの標高差をあがっていきます。頂上に着いたときは、ある種の達成感がありました。気分をよくした私は、<たきでうたうたう。できた!>そこで、みかけた日本人青年。彼の名前は、たつや。<たきで、たつや、うたうたう。やったできた!>彼も私と同じ気分だったのでしょう。

1週間後、美しいヨセミテを後に海岸線へ出ました。しかし、キャンプ場への道を迷ってしまいました。やっとのことでキャンプ場に着いたとたん、銃をかまえたレンジャー(州立公園のガードマン)がいるではないですか。離れて様子をうかがっていると、2人の男が血にまみれで地面にたおれています。一人はまだ生きているよう。一人は、人工呼吸をほどこされていますが、みこみなさそうという感じでした。目撃者の話しによると、キャンプ場のとりあいで、いいあいになり、ドラッグで頭のおかしい容疑者が、相手の男と一緒にいた11歳の男の子に銃を撃ち、まわりのキャンパーにも乱射したという。もし、迷わずここに直行していたら、まきぞえをくらっていたかも、と思うとぞっとしました。しばらくみていると、警察が今日はキャンプ場を閉め捜査を行うので、立ち退くよう言ってきました。ここモロベイという、芸術家が多く住む小さな平和な町は、何十年ぶりの大事件に興奮ぎみでした。そこでみかけたのは、<さんじを、うたっててつだうおじんさ>。 結局その日はホテル泊となってしまいました。

懲りず、翌日は、再びオープンしたそのキャンプ場に泊まりました。ここは、くまの心配はありませんが、浜りすが何万匹とおり、目を離していると、あっというまに、食べ物をもっていってしまいます。ここの <りすはすり>です。

最終日、しばらくキャンプの食事だったので、さすが、日本食が食べたくなり、日本食レストランを探していきました。お金持ちが優雅に暮らすこのあたりでは、日本食も充実。今日のおすすめは、こはだ。さっそく注文しました。カウンターのなかで、板前さんが <さかなのこはだは、このなかさ>と新鮮なこはだを取り出していました。

こうして楽しい夏休みを終え、ロスにもどってきました。

注:このストーリーは、ノンフィクションですが、登場する人物は仮名にしてあります。

なお、1文目で、作者は、自分が情けなくなり、2文目で、自分は天才かと思い、その後やはりこの程度かとひらきなおりました。

BY MIKA

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# by GPAUSA | 2007-04-03 08:17

時間がまた変わった

  昨年暮れ、アメリカのサマータイムについてふれましたが、またお知らせしなければならない事態になりました。

  1917年に始まり、1987年から2006年まで変らなかったサマータイムの開始日と終了日が、今年から変更になったのです。2005年夏、省エネ対策を迫られた政府が、“であればサマータイムを長くしてみましょう。それでは、1年半後の2007年から試験的に開始します。”と決まったのでした。

  サマータイム開始は3月の第二日曜日から11月の第一日曜日となり、それまでより4週間長くなりました。これで省エネ効果がもたらされるのか。しかし、政府によるエネルギー消費の研究が終わり次第、もとに戻すこともあるらしく、度重なる変更に我々は戸惑う事になるのです。それがいつかは知らされていません。

  サマータイムって4月じゃなかったっけ?会う人会う人、みな4月からだと思っていました。げ〜っ、サマータイム開始日はロケの日、しかも早朝飛行機移動のある日ではないか! 集合に遅れる,飛行機に乗り遅れる、なんて悪夢。当日迄、いつにない緊張が続きました。

  そんな我々を混乱させるサマータイムの起原でも。18世紀後半、早起きして太陽の光を有効につかい、夜のろうそくの消費を減らそうとよびかけたのがベンジャミン・フランクリンでした。別に時計の時間を変えることまでは提案しなかったようですが、“早寝早起きは三文の得”と彼も言いたかったわけです。

  時間を変えるなどということを考案したのが、建築家でありゴルフ愛好家であったウィリアム・ウィレット。日暮れのゴルフを途中できりあげなければならないのがたまらない彼は、あのチャーチルまで味方にまわしたのです。そして第一次世界大戦中、石炭不足と空襲灯火管制のため、ドイツ政府につづいてイギリス政府に正式に採用されることになったのです。

  この際、サマータイムにまつわる説をいくつか。

省エネ対策:   よく言われますが、実際は正確なデータは出されていないようです。今回のこの試験的変更で、成果はいかにという感じです。

経済効果:  日が長くなることで、小売り、とくにスポーツ用品店の売り上げはのびるそうです。今回のサマータイム延長にむけても小売業者協会の議会への圧力があったと言います。しかし、同時に時間が変わるということで、スケジュールやコンピューターアプリケーションの調整などの経済コストがかかり、今回の変更には$500ミリオンから$1ビリオンのコストがともなったと見積もられています。

犯罪:  1970年代に出された統計によりますと、ワシントンDCで10〜13%の犯罪減少したそうですが、その後新しい情報はないまま。おそくまで明るいことがかえって、人々を安易な行動に誘い犯罪を助長するという専門家の声もあります。


  私にとっては、一部の経済効果と混乱しかみてとれないのですが、とにかく、ニュースでも、広告でも、あらゆる手段で、“時間変更を忘れないよう”呼びかけてくれれば、、、、、、、、いいです。

  今年は11月4日午前2時迄、日本はロスより16時間進んでいます。午前2時以降、17時間進んでいることになります。
       BY MIKA
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# by gpausa | 2007-03-29 04:36

ところ変われば。

ところ変われば味変わる。それはそうでしょうけど、アメリカに住んでいて、食のカルチャーショックは、いつも私に外国に住んでいるのだと感じさせてくれます。

アメリカに留学してまず驚いたのが、生野菜。カフェテリアのサラダバーには、生のレタスやキュウリ、トマトなどと一緒に、生のにんじん(これは、まあいいかっ)ブロッコリー(え〜、生なんだ)、カリフラワー(これもか〜)、ピーマン(おっと〜)、はては、マッシュルームまで(ありえな〜い)。郷に入っては、郷に従え。“生のピーマンも意外といける〜“なんて、いまでは、普通に食べています。

次なるショックは、ルームメートの、ピーナッツバター・サンドイッチ。小腹が空いたと、生の食パンにピーナッツバターをつけていたのです。そこまでなら理解できたのですが、それから彼がしたことは!? グレープゼリージャムを取り出し、5mmもありそうな厚さのピーナッツバターの上に、これまた5m以上かと思うようなたっぷりゼリージャムのダブルコーティング。“いる?”なんで聞かれたけどとんでもない。味を想像しただけで、脳がとけそうでした。その後、結婚した主人も同じことをしていますが、すでに免疫ができていたので、問題にはなりませんでした。ルームメートに感謝?

先日とんでもないものを食べさせられました。甥の誕生日パーティーで、その子のパパが、チョコレートにピーナッツバターをぬって食べていました。まっ、いいか〜。慣れというのは怖いです。でも、そこで、オードブルとしておいてあった生セロリをつかみ、それをまるでバターナイフのようにピーナッツバターの瓶に突っ込み、そこにのったたっぷりピーナッツバターをセロリごとぱくりと食べたママ。これには私もショックで、叫んでしまいました。
私 “何食ってんの〜!”
ママ “???!”。
私 “そんな食べ合わせあり〜?“ 
ママ ”うまいから食べてみろ〜“そして指令 ”美和に食べさせろ〜“ “ベジアタリアンだ〜”
そりゃ私はベジタリアンですよ。でもね〜。
格闘の末、無理矢理、食べさせられてしまいました。けしてうまくはありませんでした。それから、変わった食べ合わせに話しがはずんだのですが、アメリカ人もいろいろ発見しているのですね。
例えば、

☆ バナナピーナッツバター、これは許せる。食べる気にはならんが。
 ハンバーガーピーナッツバター、どんな味になるのだろう。
☆ ご飯ピーナッツバター。わかりました。アメリカ人にとっては、ピーナッツバターは、我々日本人が考えているものとは別ものです。
☆ フライドポテトシェーク(ソフトクリームでもいいらしい。)ポテトをどろどろシェークにつけて食べます。マクドナルドに頻繁に行くアメリカ人の中には、これが大好きをいう人は結構いるらしい。(当然とんでもないというアメリカ人もいますので、誤解のないように。)
 キュウリはちみつ。ハニーデュー(メロン)の味がするらしい。
☆ パイナップル唐辛子。これは“すいかに塩”ののりですか?
ちなみに、日本ではすいかに塩ふると行ったら、のけぞられた。
やきぞばパン、スパゲティーパンはどうだと言ったら、これものけぞられた。

そのむかし、アボカドにわさび醤油でまぐろだなんて言って食べていたのが、今では立派な居酒屋メニューになってますし、プリンにわさび醤油でウニって言うメニューもそのうちできたりするのでしょうか。もっともっと自由に食べて、新たな食の発見、発展です。 
BY MIKA

ところ変われば。_f0034427_9283111.jpg

# by GPAUSA | 2007-01-24 09:29

本年もよろしく御願いいたします。 GPAスタッフ一同

本年もよろしく御願いいたします。 GPAスタッフ一同_f0034427_350435.jpg

# by GPAUSA | 2007-01-13 03:51 | 社長 碧海保江