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カメラマンのお話

ブログで飛行機の事ばかり書いているので、職業がパイロットと間違えられつつある、
カメラマンの小林です。

さて、今回はカメラマンの話。

TVカメラマンにもいろいろなジャンルがあって、それぞれのカメラマンによって得手不得手があります。
やはり、所属している会社や初めに入った会社がどのようなジャンルの撮影をしているかによって、
そのカメラマンの得意分野が決まってくると思います。

ちなみに、そんな私のカメラマンとしての得意分野は
バラエティー&音楽系の撮影。

もちろんENGなどの1カメラの撮影も得意ですが、スタジオや中継などのマルチカメラ(2台以上のカメラでの収録)の経験も多く、個人的には大規模な収録の方がカメラマン心にが付くタイプです。
LAに来る前は、もともと、とあるキー局のスタジオ・中継・ENGのカメラマンとして働いていました。

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う〜ん、若い。。一番左が私ですが、、、今から、、6年前です。

もともとカメラマンになりたかった理由は、音楽番組を撮影したかったから。
音感もなく音痴な私ですが、音楽番組を見るのがすごく好きで、とくにテレ朝の「ミュージックステーション」は、
かかさず視聴し、カメラワークやスイッチングを勉強してきました。

実際にその願いが叶い、カメラマンになってからも多くの音楽番組を担当することが出来ました。
音楽番組の何が良いのかと良く聞かれるのですが、一言で表すのなら
「3分にかける情熱」でしょうか。
たった3分間の歌収録の為に、何時間も前から打ち合わせ&音合わせ&カメリハをして本番をむかえる。
そして本番中は、5台以上あるカメラに与えられたカット割りの一つでもミスしたら、
全て台無しになってしまう緊張感。それだけの緊張感だからこそ、収録がうまくいった時の満足感はひとしおです。

LAに来てからは、どうしても撮影のジャンルがドキュメンタリーや情報バラエティー、旅ものなどの方が多くなってきましたが、それでも年に数回のLIVE収録の現場にはお声がけしていただき、昔の勘を取り戻しながら、好きな音楽収録の撮影を楽しんでいます。

先日はとある有名な日本人アーティストのアメリカLIVE収録に参加
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最近のLIVE収録にしては少ない11カメでの収録ですが、やはりカメラがいっぱいある現場は、
何か心がワクワクしちゃいます。

今回の僕のカメラはセンターの引きがメインのカメラ。

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↑アーティストが3人グループの為、3ショットを必ず死守しなくてはいけません。

また、最近のLIVE収録に流行は、全パラ(全てのカメラを収録すること)。
スイッチングで自分のカメラに本線(タリー)が来ていなくても、いつでも使える画にしておかなければなりません。

カメラマンのお話_f0034427_722239.jpg


あと、これも最近のLIVE収録のお決まりなのですが、FIXの画はあまり好かれない傾向にあり、
いつでもズームやパンなどで、カメラワークをしていることが求められます。
クレーンやレールのカメラだと、いろんなバリエーションの画を作れるのですが、
センターで三脚付きのカメラでは、バリエーションを作るのに苦労しちゃいます。。。

それでも、2時間にわたるLIVEも、あっと言う間に終了〜
好きなジャンルの撮影で集中してカメラワークをしていると、時間が経つのが早いものですね。


カメラマンと一言で言ってもいろんな種類のカメラマンがいます。
その中でも、スタンダードカメラ(アメリカではHARD CAMERAと言いますが。)を操作出来るカメラマンは、
ENGのポータブルカメラを操作出来るカメラマンに比べて本当に少ないです。
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アメリカで、もしスタジオカメラや音楽収録やマルチカメラの撮影があったら、是非GPAまでご一報を〜
経験豊なスタッフが、撮影現場をサポートします。
って、ちゃっかり最後にはブログで自社を宣伝してみました。。

小林でした。

by GPAUSA | 2011-10-29 07:00 | 技術部長 小林正人